突然聞かれる「赤ちゃんってどこからくるの?」の問いに、きちんと性教育を交えて話すべきか・・・それともまだそんな年齢ではないからとファンタジーに話すべきか悩むところですよね。親として嘘やはぐらかすことはせずしっかり説明したい気持ち反面、どう説明したらいいのか?年齢によってどこまで話すべきか?と躊躇してしまう疑問だと思います。
的確な答え!というのは難しいですが、ここでは年齢別にこう答えるはどうでしょう?というものを、リアルに私が子供たちに伝えている言葉も交えてご紹介していきます。ぜひ参考になれば嬉しいです。
性教育のチャンス?!
子供はとても好奇心が旺盛で、いろんなことに「なんで?」をもつもの。赤ちゃんはどこからくるの?どうやって生まれるの?という質問に、どう答えたらいいのか戸惑う気持ちはよーーーくわかります。わかりますが!まずはその疑問に対して否定はしないこと。その場で答えられなくても問題ありません。まずは「いい質問だね!」と受け止めてあげましょう。叱ったり否定されると、子供は「聞いてはいけないことなんだ」と認識してしまい、もう聞いてこなくなることもあります。
私が小さい頃はこういう類の質問はタブーのような環境にいたので、性に関する疑問や不安を話しづらく、時には相談したいのにできないといった場面にも遭遇し苦しかった経験があります。だからこそ子供たちには疑問や不安はすぐ聞ける環境だと安心してもらえるためにも、きちんと正面から受け止め、パパやママの言葉でお話ししてあげましょう。
どう答えたらいいのかわからない時は、「いい質問だね。ただとても難しくて今説明することができないの。ちゃんと調べてお話しするから、少し待ってくれるかな?」でOK!
これは性教育のチャンスだと捉え、年齢に応じた表現でお話しすれば大丈夫!
子供が知りたいことはなに?
「赤ちゃんはどこからくるの?」「どこから生まれてくるの?」という質問、大人の私たちはつい性の話とだけ考えてしまいがちですが、「どうしてそれを知りたいなと思ったの?」となぜその疑問にたどり着いたのかを聞いてみるのもいいと思います。
なんとなく気になっただけという子もいれば、帝王切開で生まれた末っ子のように「みんなのママもお腹を切って赤ちゃんを産んだの?」という疑問からきているパターンもあります。
「みんながみんなお腹を切るわけではないけれど、あなたがとても苦しそうだったからママはお腹を切ってもらって無事に産まれてきてくれたんだよ」と答えると「そっか!」で納得した末っ子。ここで満足しているようであれば今はその説明だけでも大丈夫です。さらに「お腹を切らないで生まれる子もいるの?」など気になる点が続くようであれば、それに対して答えてあげましょう。
性教育はなぜ必要?
私たちが子供のころは性教育といえば隠したりはぐらかしたり…という状況。だからこそいざ自分が親になって子供から聞かれるとぎょっとして戸惑ってしまいます。
そもそもなぜきちんと話すことが大事なのか。「自分の身を自分で守るため」です。そして性教育の根本は愛情があってこそということ、大事なコミュニケーションのひとつであるということ、命につながるものということ、そして防犯の意識につながるということです。
性=いやらしい、恥ずかしい、隠さなきゃいけないこと
そう思ってきましたよね。
でも大丈夫!みんな初めは恥ずかしいしどう答えたらいいのかもわからないものです。それも私たちの世代がしっかりと性教育を受けていなかった人が多いからです。だからこそ子供たちには自分の身を大事にして守ることができるよう、しっかりと伝えていきたいですよね。
子供の質問にどう答える?
子供からの質問は性教育のチャンス!そしてなぜ性教育が大事で必要か?を少しお話したところで、実際どう答えるのがいいのか段階的に見ていきましょう
◆シンプルに
「ママのお腹の中で赤ちゃんが大きくなって、お外に出たいよー!って思ったときにママのおまたを通って出てくるんだよ」
◆少し具体的に
「女の人の体の中に赤ちゃんの卵があって、男の人の体の中には赤ちゃんになる種があるの。それぞれの赤ちゃんの”もと”が一緒になって、まずは赤ちゃんが入る袋ができるんだよ。そして女の人のお腹の中で心臓ができたり体が順番に出来ていって10カ月ぐらい経ったらママのお腹から出てくるの。おまたにある膣という道を通ってくるか、ママみたいにお腹を切って産まれるかどちらかで赤ちゃんが外の世界にでてくるんだよ。」
◆もっと知りたいというお子さんには
女性と男性の体の構造上の話をした上で、自然妊娠以外にも体外受精という方法があるということやトランスジェンダーの話もできるとより子供の認識も深くなりますね。
一番大事なこと
性教育というとセックスの話をしなければいけないかと身構えてしまいがちですが、ベースには愛情があるということを伝えることが大事です。例えば子供たちと手をつないだりハグしたり大好きだよと伝えあったり。最初からがっつり話をすることが難しいなと思うお父さんお母さんは、そういうことからまずは初めてみてもいいでしょう。
一度に全部話をする必要はありません。子供の興味やまわりの関わりの範囲を見ながら、コミュニケーションや命や防犯についてひとつずつお話をしていけば、いつの間にか性教育が終わっていたなんてことも。
私は「ママとパパのもとに来てくれて、生まれてくれてありがとう。大好きだよ!」という気持ちが性教育のベースに感じながら子供たちと話しています。
子供の年齢によって変わる可愛い反応を見ながら、親も楽しんで性教育ができたらなと思っています。
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